1 岩絵具
辰砂、孔雀石、藍銅鉱、ラピスラズリなど様々な鉱石、半貴石を砕いて作った顔料。顔料単独では画面に定着しないため、固着材として膠を使用し、指で混ぜることで練成し用いる。 顔料の目の細かさは番数で分別されており、一般的には、5番〜13番、白(びゃく)とあり、数字が大きくなるほど粒子が細かくなる。 細かい粒子になるほど鉱物粒子表面の乱反射が多くなり白っぽくなり、粗い粒子になるほど乱反射が少なく暗色になる。
2 膠
岩絵具を基底材に定着させる接着剤。岩絵具は粉末の状態の顔料に膠を混ぜることにより、定着する絵具となる。原料は動物の皮膚や骨、腱などの結合組織の主成分であるコラーゲンに熱を加え、抽出したもの。タンパク質を主成分とする。一般的には写真にある三千本膠と言われる牛皮膠などが主に用いられている。
3 箔
地金を鹿皮などに挟み、叩いて薄く延ばし四角に裁断して作られる。金箔の他に、銀箔、プラチナ箔、銅箔、アルミ箔や銀箔を加工した黒箔、赤貝箔、玉虫箔などあり装飾性を生む色材として、様々な使われ方をする。古来より日本の絵画において重要な素材であり、金屏風や截金(箔を数枚焼き合わせ、細い直線状に切ったもの)等として用いられてきた。
4 麻紙
麻、楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)、檀(まゆみ)等の樹木の繊維を原料とする日本独自の紙。洋紙に比べて格段に繊維が長いため、薄くとも強靭で寿命が比較的長く、独特の風合いをもつ。原料や製法の違いにより様々な和紙があり、作家の個性や表現に合わせて選択される。和紙以外の基底材としては絹や木材等があり対応した技法により様々な表現が可能である。
他にも墨や水干(すいひ)、絹本など様々ありますが主にこれら上記の画材を使用して制作します。